ケミカルピーリング
目次
クリニックで行うケミカルピーリングとは?
くすみや小じわは気になるけど「レーザーまではちょっと…」。
このように思っている方は多いはずです。
レーザー治療は決して怖い治療ではありませんが、理屈ではない恐怖心が…。
ケミカルピーリングは、お肌にお薬を塗るだけの簡単治療です。
ピカピカ光ってびっくりしたり、輪ゴムではじかれるような鋭い痛みもありません。
「これならできる、続けられる、全然怖くない!」
初めてのケミカルピーリング体験後、このような感想が多いです。
つまり、ケミカルピーリングは、美肌を目指す美容医療の第一歩として最適なのです!
でも、ケミカルピーリングの魅力は【簡単・怖くない】だけではありません。
ケミカルピーリングには、ケミカルピーリングでしか成し得ない効果もあります。
レーザー治療などを経験済の方でも、新たな発見があるかもしれません。
しかも、クリニックで医師の管理の下行うケミカルピーリングは、高濃度で効果も高いです。
ピーリング化粧品やエステで行う施術とは全く別物です。
当院では、効果が高く、治療中の痛みやダウンタイムの少ない優秀な製品を世界中から厳選して導入しています!
あなたに合ったピーリングはどれ?
そもそもケミカルピーリングとは?
イメージは「お肌を鍛えるエクササイズ!」
老化で衰えていくお肌をケミカルピーリングで活性化!
皮膚の表面に化学薬品(おもに酸)を塗布し、その作用により、一定の深さまでを化学的に融解・変性・壊死させ、剥脱させることにより効果を出す治療です。
剥脱させる皮膚に存在する、望まない加齢変化(しみやくすみ、しわなど)が取り除かれるだけではなく、それに引き続いて起こる修復過程(きずが治る働き)により、組織の再構築(リニューアル)が起こり、肌質の改善が期待できます。
⇒つまり…古くなったお肌を取ってしまうことで、新しいお肌に生まれ変わるということ!
効果は、ツヤ・肌理・ハリ・くすみ・肝斑・小じわ・ニキビ・ニキビ跡・お肌の老化防止など多岐に渡ります。
ケミカルピーリングに使用する薬剤には、たくさんの種類があり、それぞれに皮膚への深達度や薬理作用が異なります。
お肌の状態や、改善したい症状に合わせて、薬剤の種類や配合を調節して治療することができます。
ケミカルピーリングに使用する薬剤の種類と特徴
グリコール酸(ミルクピール・マスクピールに配合)
- 分子量が小さい(AHA中最小)⇒浸透しやすい
- 角質剥離作用(AHA中最強)角質どうしの接着を弱め、はがれやすくする(溶かす作用はなし)角質がはがれると、表皮では新しい細胞が作られる⇒角質は薄くなり、表皮は細胞が増えて厚くなる
- コラーゲン・エラスチン、グルコサミノグリカンの増加 ⇒真皮は厚くなる
- ビタミンCに似たメラニン抑制作用⇒美白効果
- 血行が良くなる
- 皮脂を除去⇒毛穴縮小
※グリコール酸の作用は完全に解明されていない
乳酸(ミルクピールに配合)
- 分子量が大きめで浸透が浅めでゆっくり⇒作用がマイルド、刺激が少なく、より表層部に作用(やさしい)。
- 角質剥離作用(グリコール酸同様)角質どうしの接着を弱め、はがれやすくする(溶かす作用はなし)角質がはがれると、表皮では新しい細胞が作られる
- ⇒角質は薄くなり、表皮は細胞が増えて厚くなる
- 角質層のセラミドが増加(天然のL-乳酸)⇒保湿作用あり、 ツヤが出る
- 血行が良くなる
- 皮脂を除去⇒毛穴縮小
- コラゲナーゼ活性調整作用⇒シワができにくくなる
- メラニン抑制(グリコール酸より強い美白作用と言われている)
- コラーゲン・エラスチン・グルコサミノグリカン増加⇒真皮は厚くなると言われている)
※乳酸の作用は完全に解明されていない
※ミルクピールに配合
サリチル酸(ミルクピール・マスクピールに配合)
- 角質を溶かす作用(BHA)⇒他薬剤の浸透(効き)が良くなる
- 脂溶性 ⇒皮脂を溶かす+皮脂が出るのを抑える+抗炎症作用+細菌・真菌を抑える⇒ニキビ、毛穴の黒ずみ、脂性肌に特に有効
- アレルギー・サリチル酸中毒に注意が必要
※サリチル酸の作用は完全に解明されていない
TCA【トリクロロ酢酸】(マッサージピール・に配合)
- 角質融解・タンパク質凝固作用⇒強力で深いピーリング作用
- 成長因子を増やす⇒お肌が元気になる
- SSRS(Skin Stress Respose System):防御作用が働く⇒お肌が元気になる
- サイトカインを介した局所炎症の制御⇒炎症を抑える⇒表皮の新陳代謝が良くなる・真皮のコラーゲンを増やす
※サリチル酸の作用は完全に解明されていない
※マッサージピールに配合
混合ピーリング剤のメリット・デメリット
異なる成分の混合は、効果やリスクの面で、ポジティブにもネガティブにもなり得ます。
当院で採用している混合ピーリング剤については、単に成分を混合するのではなく、できるだけメリットが多くデメリットが少なくなるよう特別な製法で製造され、pH(水素イオン指数)が安全なレベルに調整されていますので、安心して使用できます。
混合ピーリング剤のメリットとデメリットとして考えられるもの(一般論)
- 各薬剤のメリットを一度に享受できる可能性あり
- 各薬剤がお互いの効果をアシストする可能性あり(相乗効果)
- 副作用が少なくなる可能性あり
⇒各成分が持つ効果を同時に発揮させれば、より短期間で、より多様な効果を得ること可能です。(※各薬理作用の違い、浸透度の違いでいろいろな層にさまざまな効果) また、各々の濃度を低く抑えながら効果を増強でき、必要以上にピーリング深達度が深くなることがないので、安全に効率的に治療を進めることが可能です。
- 各薬剤に対する過敏症や毒性などについての考慮が必要(アレルギーやかぶれ)
- 場合によってはネガティブに働くこともあり(効果やダウンタイム)
- 効果のターゲットが絞りにくいかも