目次
マスクピールについて(休止中)
毛穴に特化したピーリング治療
難しい毛穴の治療
毛穴が開く原因は、いまだに解明されていないことが多く単純ではないため、その治療もはっきりとした効果を出すのはなかなか難しいと認識しています。 特に、ニキビの既往など明確な理由もなく若い頃から開いている毛穴は、その方にとっては正常な「肌質」と捉えることができ、この正常な「肌質」を治療により器質的に改変することに対しては、お肌が本来持っている復元力(創傷治癒力=自然と元の正常な状態に戻る力)が働き抵抗するので、治療がとても難しいです。 お肌の機能を破壊するほどのダメージの強い治療をすれば、効果も得られるかもしれませんが、特に色素沈着や傷痕が目立ちやすいアジア人にとってはあまり一般的ではありません。 今まで、フラクショナルレーザーや医療用カーボンを使ったレーザーによる毛穴治療を多く経験してきましたが、治療に伴う強い痛みやダウンタイムに見合うような満足できる結果を得ることができた経験は多くありません。 この経験より、当院ではダウンタイムのあるダメージの強い毛穴治療ではなく、毛穴が拡がる原因をなるべく排除するような毛穴ケアや、実際の毛穴の大きさは変わりませんが、見た目で毛穴が目立ちにくくなるお肌のハリに対するケアを提案しています。
マスクピールとは?
マスクピールは毛穴治療専用ケミカルピーリング 痛みやダウンタイムなく毛穴ケアが可能!
マスクピールは、DERMACEUTIC社製(フランス製)の毛穴治療に特化したケミカルピーリングです。 高濃度であるため医療機関での治療専用の製品です。脂性肌の開いた毛穴をケアするのに最適な配合で、グリコール酸・サリチル酸・ベントナイトを配合しています。 pHは約2.5なので、ミルクピール(pH1.9)と比べると、少しマイルドなケミカルピーリング剤です。
- グリコール酸:角質細胞の接着を弱める⇒角質剥離し表皮ターンオーバー亢進、メラニン抑制、コラーゲン産生
- サリチル酸:脂溶性で皮脂・角栓の除去に優れる、角質融解作用、コラーゲン産生
- ベントナイト:肌の汚れや皮脂を吸着除去
以上により、皮脂や角質で毛穴が詰まった角栓を除去し、角質の新陳代謝を促進することにより、毛穴つまりを予防します。
マスクピール治療の流れ
マスクピールは、短時間でとても簡単なのです! しかし、そんなマスクピール治療でも、流れ作業にしないのが銀座お肌の診療所です。 しっかりと診察でお肌の状態を確認し、患者様のご希望に合わせて調節を行います!
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1 STEP診察 -
2 STEP治療前の洗顔 -
3 STEPマスクピールを塗布します -
4 STEP治療後の洗顔 -
5 STEPお肌の状態の確認⇒保湿処置
マスクピール治療後の状態
マスクピールはダウンタイムの少ないケミカルピーリングであり、通常は、赤みなどが目立つことはありませんが、お肌の調子や肌質によっては下の写真のように、一時的な赤みや多少の皮ムケが起きる場合があります。
※通常は、炎症止めのクリームと保湿処置で問題なく治りますのでご安心ください!
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毛穴から飛び出した皮脂【角栓】です。毛穴に詰まった角質が溶けて柔らかくなることにより自然と排出されます。
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治療後数時間経過した後に出現した赤みです。若干の火照り感を伴いました。数日後薄い皮ムケが起こり、5日後にはきれいに治りました。
マスクピールを受けられない可能性のある方
- グリコール酸、サリチル酸に対して過敏症のある方
- アスピリンに対して過敏症のある方(アスピリン喘息を含む)
- アルコールに対して過敏症のある方
- 現在活動性(炎症のある)のアトピー性皮膚炎のある方
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普段からトレチノイン(レチン、レチノイン酸、ディフェリンゲルなど)過酸化ベンゾイル(ベピオゲル・デュアックなど)、その他のピーリング剤を使用されている方⇒2週間ほど使用しない期間を置いた後の治療が安全
- イソトレチノイン(アキュテイン、ロアキュテイン・ロアキュタンなど)の内服中の方。内服歴がある方もご相談ください。
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ヘルペス治療中の方
- 頻繁にヘルペスが出る方はご相談ください。
- 女性の場合、妊娠中・授乳中
- お肌に大きな負担のかかった状態
など詳しくは、医師にご確認ください。
マスクピールにおける考えられるリスク(副作用・合併症など)
- 赤み・乾燥・腫れ・皮むけ・かさぶた(治療時の肌の調子による)
- 敏感肌(通常は一時的)
- かぶれ(ミルクピールの成分に合わない場合)
- 色素沈着・瘢痕(非常にまれ)
- ヘルペスの悪化
など、詳しくは医師にご確認ください。
マスクピールQ&A
このQ&Aの回答については、当院での診療を基準にしています。当院以外のクリニックの診療に当てはまるとは限りません。同じ治療機器・医薬品を使用していても、治療方法は大きく異なる場合も多々ありますので、予めご了承ください。
Q : 施術中は痛いのですか?
A : 施術中はお肌の状態により、むず痒いなどの刺激を感じる場合があります。マスクピールの場合は、痛いというほどではありません。どうぞご安心ください。
Q : 施術後すぐにメイクできますか?
A : 治療の強さや治療後のお肌の状態によりますが、基本的には、治療当日はメイクをお控え頂くのが無難だと考えています。詳しくは、診察時に医師にご相談ください。
Q : 施術後気をつけることはありますか?
A : マスクピール施術後は、お肌のバリア機能が一時的に弱くなっています。そのため、乾燥しやすく紫外線にも弱い状態です。特に治療後3日くらいは、十分な保湿と紫外線対策を心がける必要があります。摩擦などの刺激を避けること、刺激の強い化粧品の使用もお控えください(専用の化粧水などを使用して頂くのがベストです)。また、反応が強く出た場合、強い発汗などによってかゆみが出たり、小水疱を伴うことがあります。状態によっては、激しい運動やサウナなども控えた方が無難です。
Q : 施術の時間はどれくらいですか?
A : お顔のピーリング剤塗布時間の標準は初回治療で2分くらいです。2回目以降は初回施術後のお肌の状態をヒアリングさせていただき、適宜塗布時間を変更いたします。また、安全の範囲内で、できる限り患者様のご希望に沿わせて頂きます。施術後に必要に応じて、ある程度のお時間を頂いて、冷却などを行う場合があります。
Q : レーザーとの併用はできますか?
A : 基本的には可能であることが多いですが、施術時のお肌の状態と、使用する治療機器の種類によります。診察時にご相談ください。
Q : 施術前にしてはいけないことはありますか?
A : 前日の顔剃り・日焼け・パック洗顔・スクラブ洗顔、ホームピーリング剤の使用、強く擦ることなど、お肌に負担のかかるようなことはなるべく避けて頂いた方が無難です。⇒稀に思わぬ深さまで反応が及び、色素沈着や瘢痕形成の可能性があるとされています。
Q : 施術後の状態を教えてください。
A : 基本的にはダウンタイムのない治療ですが、お肌の状態や、治療の強さにより赤み、皮ムケ、かさぶたなどが起きる可能性があります。ただし、通常はいずれも短期間の間に軽快するものばかりですので、心配いりません。
Q : 施術できない人はどんな人?
A : 以下に該当する方は治療が出来ない可能性があります。
- グリコール酸、サリチル酸に対して過敏症のる方
- アスピリンに対して過敏症のある方(アスピリン喘息を含む)
- アルコールに対して過敏症のある方
- 現在活動性(炎症のある)のアトピー性皮膚炎のある方
- 普段からトレチノイン(レチン、レチノイン酸、ディフェリンゲルなど)過酸化ベンゾイル(ベピオゲル・デュアックなど)、その他のピーリング剤を使用されている方⇒2週間ほど使用しない期間を置いた後の治療が安全
- イソトレチノイン(アキュテイン、ロアキュテイン・ロアキュタンなど)の内服中の方。内服歴がある方もご相談ください。
- 女性の場合、妊娠中・授乳中
- お肌に大きな負担のかかった状態
など詳しくは、医師にご確認ください。
Q : 施術間隔と回数は?
A : 製造メーカーより、2週間おきの4~5回施術を1クールとして推奨されています。ただし、治療間隔は、お肌の状態によります。赤みや皮ムケが強く出る場合は少し長めの間隔を取ります。治療結果が良ければ、1クール終了後は、お肌の状態を考慮しながら、施術間隔を1~2か月とし繰り返します。このくらいの施術間隔であれば、お肌の負担は心配ありません。
Q : 皮膚が薄いといわれたことがありますが、大丈夫ですか?皮膚がさらに薄くなることはありませんか?
A : 大丈夫です。ご安心ください。皮膚は加齢とともに薄くなります。マスクピールは、皮膚の浅い層へのケミカルピーリングです。古い角質を取り除くことにより、皮膚は一時的に薄くなりますが、その後、表皮細胞の活性化と真皮のコラーゲン産生により、皮膚はむしろ厚くなると考えています。マスクピールをしたからといって、皮膚が薄くなることはありませんので、どうぞご安心ください。
Q : 毛穴が目立つ部分だけの治療もできますか?
A : 可能です。毛穴が目立つのは、皮脂の分泌が盛んなTゾーンであることが多いです。マスクピールの治療範囲にTゾーンを設定しております。
Q : お肌が強い方なので、標準より強く治療してもらいたいのですが、可能でしょうか?
A : 可能です。お肌の状態が良好ならば、大きなリスクを伴わない範囲内で患者様のご希望に沿うよう治療いたします。 マスクピールは、ある程度の治療強度調節が可能です。強い治療は、効果も出やすい分、赤みや皮むけ、かさぶたなどのマイナス面が出る確率が上がります。ご希望はひとそれぞれですので、お肌の状況と患者様のご希望を考え合わせ、患者様ひとりひとりに最適な治療強度を調節いたします。
Q : マスクピール後、ホームピーリング剤はいつから使用できますか?
A : ピーリング剤の種類により、強さが異なりますので、一概には言えませんが、一般的なもの(グリコール酸では3.5%程度)では、ミルクピール後1週間でご使用いただけます。ただし、ミルクピール後で、まだお肌が完全に回復していないような場合は状況に応じて、間隔を長く空ける必要があります。
Q : 今までに大きなトラブルはありませんか?
A : マスクピールは、もともと赤みや皮ムケなどのダウンタイムを伴いにくい治療です。しかし、治療時のお肌の状態があまりよくない場合や、治療を強めることにより、赤みや皮ムケ、ときにはかさぶたになることがあります。ただし、マスクピールを構成する3つのピーリング成分(グリコール酸・サリチル酸)はいずれも、皮膚の比較的表層付近のみに効くタイプのものですので、過度な反応が出たとしても、その時点でピーリング剤を除去して適切なアフターケアをすることにより、問題なく治ることがほとんどだと考えられます。
Q : 大切なイベントの前に行うことはできますか?
A : マスクピールは赤みや皮ムケが起きにくいピーリング治療です。しかし、ピーリングによる反応には個人差があり、お肌の状態によっては、赤みや皮ムケ・かさぶたを伴うこともあります。しやがって、治療による反応が予測しづらい初回治療やお肌の状態があまり良くない場合は、治療を慎重に検討する必要があります。診察で相談させていただきます。
Q : マスクピールはdermaceutic社から通販できますか?
A : マスクピールは医療機関専用のピーリングキットです。エステで使用されているものやホームピーリングなどとは、濃度が全く異なる医薬品です。適切な知識と方法で治療しないと、危険を伴う可能性もあります。したがって、一般に販売されることはありません。
Q : マスクピールはエステで行うピーリングと違いますか?
A : マエステと医療機関では、扱えるピーリング剤の濃度やpH(酸性度)が大きく異なります。当然のことですが、医療機関で扱うピーリング剤の方が、はるかに濃度が高く、pHが低いです。効果が高いですが、その分リスクもありますので、医療機関のみで扱うことが規定されています。マスクピールは、通常は医療機関でしか扱うことができません。
料金表
診察料 | 初診 | ¥2,000 (税込¥2,200) |
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再診 | ¥1,000 (税込¥1,100) | |
注射・点滴治療のみの再診 | ¥500 (税込¥550) |
※すべての治療・医療薬処方には診察が必要です。予めご了承ください。
マスクピール施術料金一覧
顔全体 | ¥9,800(税込¥10,780) 2回目以降 ¥8,820(税込¥9,702) |
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Tゾーン(鼻を含む) | ¥7,000(税込¥7,700) 2回目以降 ¥6,300(税込¥6,930) |
鼻 | ¥5,000(税込¥5,500) 2回目以降 ¥4,500(税込¥4,950) |
※同部位については2回目以降10%OFFでお受けいただけます。
※この料金は予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
※アフターケアのための炎症止めクリームや化粧水などをお勧めしています(任意、数千円)。
※安全のため、広範囲を一度に治療することはおすすめしておりません。