しわの種類
しわの種類・たるみの成り立ち
このページではしわの種類やたるみについて簡単に説明いたします。
しわの種類は成り立ちによって大きく2つに分かれ、それぞれ治療法が異なります。
※このページでは簡単な説明にとどめております。もっと詳しく知りたい方は各説明文の下にある誘導部分をクリックしてください。
しわ・たるみの原因
皮膚の深い部分(真皮といいます)には皮膚に強さや弾力を与え、皮膚を支えたり、しなやかな動きを可能にするためのネット状の構造物があります。
この構成成分が有名なコラーゲン、エラスチン線維です。
ホルモンの減少による加齢や紫外線による光老化により、この構造が徐々に崩れていくと、皮膚は支えや弾力を失ってしまいます。
さらにこのような弱った状態の皮膚に表情を作ることによる皮膚への負担(表情筋の収縮:笑う・怒るなど)や重力による負荷(地球が下に引っ張る)が加わると皮膚はひずみ(シワ)、薄くなり、弛んで余った状態(たるみ)となってしまうのです。
皮膚だけではなく、老化による皮下脂肪組織の変化もしわやたるみに大きく関わります。
老化により、皮下脂肪組織は徐々に減っていきます。今まで皮下脂肪組織により裏側から押されていた皮膚が押されなくなりますので、結果的にはりを失い皮膚は余ってしまうのです。ちょうど産後にお腹がたるんでしまうのと同様です。
その他では、表情筋の下垂や筋膜(皮下脂肪や筋肉の下にある組織)の下垂、皮膚表面の乾燥もまた、しわやたるみの原因になると考えられています。
※イメージとして、分かりやすいたとえ
皮膚をゴムに例えます。
新しいゴムは表面は滑らかで柔軟ですが、弾力があり強いです。
少々引っ張ったくらいでは切れたりしませんし、負荷を取ればあっという間に元の状態に戻ります。
若いお肌とは、このような状態です。
ですから子供はいくら表情を作っても、痩せてもしわやたるみが起きないのです。
古く劣化したゴムはどうでしょうか。
固くなってしまい、表面にはひび割れが出現します。
このひび割れがしわに相当します。
また、少し引っ張っただけで切れてしまったり、伸びたまま元の状態に戻らなくなります。これが伸びて薄くなってしまったたるんだ皮膚に相当します。
表情じわ
老化した皮膚に、表情筋による負担が加わることにより生じるしわです。
代表的なのは、額、眉間、目尻などです。
表情を作ったときに目立ち、そうでないときには目立たなくなります。
ただし、皮膚の老化が進み、復元力が弱くなると、表情を作っていないときでも目立つようになってしまいます。いわゆる「刻み込まれたしわ」となります。
最初は表情ジワでも、このように皮膚にしっかりと刻み込まれてしまうと、傷痕のような存在になってしまい、治療によって改善させることが難しくなります。
したがって、そうならないうちに手を打つのが大切です。
皮膚のたるみに伴うしわ・凹み
顔には、頬・口周り・瞼・額などの、いくつかの区切られたエリアがあります。
老化により皮膚が薄くなり、余りが生じて、下がってくると、このエリアの境目のすぐ上に余った皮膚が溜まってくることにより膨らみを作ります。
結果、この境目は深いしわのように凹んで見えるようになります。
これが、たるみによるしわです。
法令線、マリオネットライン、目の下のクマなどが代表的です。
また、老化により皮膚が下がってしまうこと、また皮下組織(主に皮下脂肪)が減ることにより徐々にボリュームを失う部分が出てきます。
これらが老け顔のイメージである顔の凹凸を作るのです。