銀座 皮膚科 美容皮膚科 形成外科 しみ しわ たるみ

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しみレーザー治療後のシールについて

しみのレーザー治療で大切なのは、早期にかさぶたを剥さないこと~そのためにシールが有用です

※このページの内容は当院でしみのレーザー治療をして頂いた患者様のために作成しております。当院以外での治療に当てはまる内容とは限りませんので、ご了承ください。

 

 

しみレーザー治療後のシールはいいことばかり

しみ治療後のシールは、絆創膏と違い目立ちません!
どうぞご安心ください!

しみやイボの完全除去には欠かせないQスイッチルビーレーザーや炭酸ガスレーザーですが、治療後のガーゼや絆創膏がネックで治療を躊躇する患者様が多くいらっしゃいます。

 

「治療後に目立つ絆創膏を貼らないといけないのは無理!」

 

確かにそのとおりで、以前は目立つ絆創膏を貼るのが一般的な方法でした。
しかし、現在は違います。

 

今どきのシール(絆創膏ではありません)はあらゆる面ですごいのです!

 

実際使ってみれば分かるのですが、実はいいことばかりなのです。
意外と目立たない、早くきれいに治る、洗顔やお化粧も自由など管理が簡単!と実はメリットばかりなのです。

 

しみ治療後のシールの特徴

 

・患部をあらゆる外的刺激から保護します
・日常生活上での管理がとても楽です
・特殊な構造で患部の治りがとても良い⇒良い治療結果に影響します
・そして、何より目立たないのです

 

上記の特徴について簡単にご説明いたします。

 

 

【外部刺激からの保護】

しみやイボは、通常は、肌の表面に存在し、しみやイボを完全に除去することは、肌にとっては、ある程度のダメージを受けることになります。
肌の主な役割は、体内を外部の有害な刺激や微生物から守ること(バリア機能)、そして体内から水分の喪失を防ぐことです。 レーザー治療により、このバリア機能を失えば、一時的とはいえ、患部は無防備な状態に晒されます。
この無防備な状態で、外的刺激により、さらなるダメージを受けてしまい、肌の限界を超えてしまえば、結果的に傷あとを残す可能性もあります。
幸いにも肌は再生機能がとても強力で、通常1週間もあればバリア機能は復活しますが、この無防備な期間、バリア機能の代行をするのが、シールです。
シールは、外部刺激から患部を守ってくれるのです。

 

 

【管理がとても楽!】

前述のように、レーザー治療後は一時的に肌のバリア機能がとても弱い状態です。
このような状態では、お化粧はおろか、いつもどおりの洗顔も患部の刺激になってしまいます。
患部を避けて洗顔するのは、とても大変なことですし、患部に石鹸やお湯が接触すれば、しみることもあります。
シールは、患部を外部刺激から遮断します。
シールの上からであれば、洗顔もお化粧も通常通り行うことが出来ます。
しかも、シールは特別汚れてしまったり、剥がれてしまった場合を除けば、通常頻繁に貼り替える必要がありません。
つまり、シールによって日常生活での患部の管理がとても楽になるのです。
シールの管理方法については下に詳しく説明しています。

 

 

【患部の治りがとても早い!】

シールはハイドロコロイドという特殊な構造をしています。
この構造により、患部の傷の治りがとても良くなるのです。
特に、炭酸ガスレーザーによるイボ治療後や表面にある濃い老人性しみのQスイッチレーザー治療後で、かさぶたから浸出液(身体の水分)が出る状況では大きな威力を発揮します。
バリア機能を失った肌は、体内の水分を保持できませんので、患部より水分が漏れ出てきます。
この水分の中に傷を治す成分である成長因子が多数含まれているのです。
つまり、この浸出液は傷を治すお薬と言えます。
ハイドロコロイド構造が、この浸出液を含むことにより、いわば「人口の水ぶくれ」を形成し、傷の治りを促進します(湿潤療法)。
乾燥したかさぶたで自然に治す場合とは全く比較にならないスピードで患部が治るのです。

 

 

【シールは意外に目立たない!】

シミ治療用シール

患者様の多くは、レーザー治療後の絆創膏やテープが目立つことを気にされて治療を躊躇されます。
確かにテープや絆創膏は目立ちます。
しかし、シールはテープや絆創膏ではありません。
シールは、肌色半透明でお肌の色にとても近く、目立たないようにできています。
テープや絆創膏のように目立つことはありませんし、場合によっては貼っているのが分からないこともあるかもしれません。
シールを貼らない場合は、患部保護のためお化粧が制限されますので、かさぶたが完全に露出することになります。
かさぶたは通常焦茶色をしていますので、それ自体がとても目立ってしまうのです。
つまりシールを貼った方が目立たないことの方が多いということです。

  • 1
    シールなし

    シールを貼っていない状態です。内出血などもあり、痛々しいです。

  • 2
    シールあり

    シールを貼って保護しています。見た目の安心感も違います。

以上を考え合わせると、シールを貼らない理由がないように思えます。
それほどデメリットが少ないのです。

 

 

それでもシールを貼りたくない方は…大丈夫です!

シールは絶対貼らなければならないわけではありません!


シールを貼りたくない場合
⇒シールほどの保護機能はなく、少し手間もかかりますが、高純度のワセリンで保護することも可能です!
実際、細かい老人性しみやそばかす、首のイボの治療後は、ほとんどのケースでワセリン保護としています。
これらのケースでは、患部の数が多く(ときに500個以上!)、細かいので、1個1個にシールを貼ることは現実的ではないからです。
シールを貼らずにワセリン保護の場合でも、洗顔時などに強くこすらないよう、少し気を使っていただくことで問題なく経過しています。

 

 

シールの管理方法

特別な状況を除き、基本的にシールを貼り替える必要はありません。
シールが剥がれないよう、優しく洗顔やメイクなどをしてください。
医師に指示された期間が過ぎましたら、シールをそっと剥してください。

 

シールを剥さない洗顔方法のコツ
・洗顔料は使用可能です
・洗顔中は、シールが水分を含み、剥がれやすくなっています。シールは横方向の力で剥がれやすいので、強い力で横方向の力をかけないように注意しながらそっと洗ってください。
・洗顔料のすすぎはシャワーなどで強い水圧をかけないようにしてください。
・洗顔が終わってタオルで拭くときは、横方向に拭かずに押えるようにしてください。
・洗顔後はシールが水分を含み、シール周囲の粘着力が弱くなることがあります。これを気にして、触っているとシールが剥がれてしまうことがあります。時間が経てば、水分が蒸発し、シールの粘着力が復活しますので、なるべく触らないようにしてください。

 

シールを貼り替えた方がよい場合は以下の通りです。
・浸出液がシールの縁から漏れ出してきた場合
・自然に剥がれてしまった場合
・極端に汚れてしまった場合
・シールが横方向にずれて患部がカバーされていない場合
以上の場合、中のかさぶたなどを刺激しないようそっと優しくシールを剥します。

 

シールの剥し方
シールは水分を吸収すると粘着力が弱まり、剥がれやすくなります。
シールを剥す時に重要なのは、かさぶたを一緒に剥さないようにすることです。 (治療後1週間ほど経過していれば、かさぶたが一緒に剥がれても問題ないことが多いですが、早期の場合はダメージが強くなる可能性があります。)シャワーなどで、シールの縁よりシール裏面に水分を含ませ、ゆっくりとシールを剥してください。
シールが横方向にずれるようであれば、患部から完全にずらして剥すのも有効です。
シールをはがす際に特に注意しなければならないのは、シールが白くなっていない場合です。
患部に浸出液があると、シールはこれを吸収して白くなります。
この状態は、シールが患部に粘着しておらず、シールを安全に剥すことが出来ます。
しかし、シール内部が白くなっておらず、焦げ茶色のかさぶたが見える場合は、浸出液が足らず、シールにかさぶたが強く粘着している可能性がありますので慎重に剥す必要があります。

  • 患部より浸出液(水分)が出て、シールが十分に水分を吸っている状態
    シールを比較的安全に剥すことが出来ます

  • 患部がかさぶたになり浸出液が出ておらず、シール内に水分が少ない状態
    シールを慎重に剥す必要があります

シールが剥がれたら、患部を刺激しないよう、強い水圧をかけずに流水(ぬるま湯など)で洗浄して、乾いたら新しいシールを貼ってください。 基本的に消毒の必要はありません。

 

シールを剥さなければならない場合、検診の必要がある場合 
経過途中で、熱感や赤み、痛みなどが強く出てきた場合
⇒顔での治療の場合では滅多にありませんが、細菌感染が考えられます。
シールをそっと剥して、ぬるま湯などでよく流してください。
この場合には、早めに診察に来て頂いた方がよいです。
数日経っても、治療直後からの赤みや熱感、痛みが治まらない
⇒何らかの理由で、通常より経過より強い炎症反応が出ています。
非常に稀ですが、レーザー光に対する過敏症の可能性も考えられます。
シールは剥がさずに、早めに診察に来ていただいた方がよいです。

 

 

しみ治療後のシールの重要性を示す例

右の写真は、老人性しみに対してのQスイッチルビーレーザー治療後2週間の状態です。
青い〇で囲んだ部分は、シールがしっかり機能していた状態、赤い〇で囲んだ部分は、シールを早期に剥してしまい外部からの刺激を受けてしまった状態です。
どの部位も、同じような色調のシミに対して、ほぼ同じ出力でQスイッチルビーレーザーを照射しています。
治療後のアフターケアの違いが、赤みや色素沈着(戻りシミ)の程度として表れてしまっています。
ダメージを強く受けてしまった部分も、大抵の場合は最終的に問題になることはないですが、ダメージの少ない部分に比べると、より長い期間強い色素沈着(戻りシミ)が続きますので、それだけアフターケアの手間がかかることになります。

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